2022年8月16日(火)更新

私たちが調べる難聴者のための“施設所有機器”(兵庫県内)


兵庫県内の各施設に整備されている設備・機器をGoogleマップにまとめました。

ご利用前に、【本活動について】をお読みいただき、趣旨についてご理解ください。

また、マップ内の情報につきましては【マップ内の情報について】をご確認ください。

 



マップを見る

<地図の使い方>

地図上でマウスをクリックしたまま動かすと、地図も動きます。

ズームは、Ctrlキーを押しながら、マウスのスクロールを上に動かします。

広い地域を見たいときは、Ctrlキーを押しながら、マウスのスクロールを下に動かします。

 

地図にあるマークをクリックしますと、それぞれの施設に整備されている施設・機器が表示されます。

 2重丸→市役所等

 車→運転免許更新センター

 ピアノ→文化施設

 ヒアリングループマーク→兵庫県立聴覚障害者情報センター

 

★検索★

地図の右端にある四隅のマークをクリックすると大きく表示されます。

左上に表示される虫眼鏡マークをクリックし、施設の名称を入力してください。

 


本活動について

初めまして。中途失聴・難聴事業推進委員会 社会生活部会(※1)です。

 

中途失聴・難聴者の社会参加を促すためには、聞こえる方と同等の情報を得られる環境が必要です。そのためには、マンパワーによるサポートだけでなく、機器の活用が重要な役割を担います。そこで、2020年度から、「私たちが調べる難聴者のための“施設所有機器”」に取り組み始めました。

 

これは、既に整備されている設備・機器をより活用していく「啓発」が目的であり、未整備の施設を批判するためではありません。設備・機器は高価であり、然るべきタイミングが来ない限り、簡単に入れ替えることは困難です。このGooglemapの情報を元に、誹謗中傷する行為は決してしないように、お願いいたします。

 

部会として、始めたばかりの取り組みですので、これから徐々にわかりやすい形に磨いていければと考えております。お気づきの点等ございましたら遠慮なくお知らせください。

 

※1 構成団体:NPO法人兵庫県難聴者福祉協会・兵庫県要約筆記サークル連絡協議会・

        神戸市難聴者協会・要約筆記サークルこうべ・兵庫県立聴覚障害者情報センター


マップ内の情報について

回答いただいた機器が、実際の機器とは異なっている場合もあります。
記載内容はあくまでも一つの指標としていただき、詳細は各機関・施設にてお問い合わせください。

 

◇「情報源」

 

 市町村役場の情報は、アンケート回答を元に記載しております。

 「現地調べ」…施設関係者から知り得た情報、現地で確認した情報

 「独自調べ」…部会としてインターネット等から得た情報

 

◇「更新日」

 

 情報を得て半年以内に作成、更新しております。

 

「集団補聴システム」

  • 補聴機器(補聴器や人工内耳など)の活用で、1対1の会話がなんとか成立できても、学習会など、複数の人がおられる場面での聞き取りは困難なことが多いです。
    マイクの音が直接、補聴機器に届くようなシステムを所有されているかを尋ねました。

    集団補聴システムには、以下のような機器があります。
集団補聴システム
機器名(商品名)
説明

ヒアリングループ

ご参考:

株式会社ソナール様HP

リオン株式会社様HP

ヒアリングループ(磁気ループ)とは、難聴者の聞こえを支援する設備で、ループアンテナ内で誘導磁界を発生させることで、音声磁場をつくります。

磁界を発生させるループアンテナを輪のように這わせることから、「磁気ループ」と呼ばれています。

専用のマイクから話された音声を、補聴器装用者(ループ対応機種)の補聴器に直接、音を届けるシステム。

赤外線補聴システム(アシストフォン)

ご参考:アシストホーン株式会社様HP

赤外線を用いて、送信機から発せられた音声を、受信機に届けます。

受信機に接続したイヤホンで聞く、補聴器装用者はタイループから補聴器(ループ対応機種)に音を入れて聞くことにより、より明瞭に音声を聞くことができるシステム。

FM補聴システム(DSFシステム)

ご参考:フォナック(ソノヴァジャパン株式会社様HP

FM電波を用いて、送信機から発せられた音声を受信機に届けます。

補聴器にFM受信機を装着することができ、送信機と受信機はチャンネルで合わせるため、隣接した場所で類似の機器を利用しても、混線することは避けられます。

DSFシステムとは、商品名ですが、線音源に構成されたスピーカーです。

拡声スピーカー マイクを用いて発せられた音声が、アンプで増幅され、スピーカーから拡声されて広いエリアに音を届けられます。

 
「個別対応」

  • カウンター越しで会話をする際に、補聴器や人工内耳の活用だけでは聞き取りが困難な方もおられます。また、手話言語を必要な方もおられますので、個別対応時に活用されている機器等を尋ねました。
    対面コミュニケーション機器には、次の機器が該当します。

◎対面コミュニケーション機器

種別 製品例
 筆談器

かきポン、ホワイトボード、ブギーボード 他

アプリ

こえとら、スピーチキャンバス、UD手書き、UDトーク 他

集音器

ベルマンドミノ、聴子・聴太郎 他

窓口用

ヒアリングループ卓上型、コミューン、ベルマンドミノクラシック 他

 

「機材・設備」

  •  集団補聴システムにも準じますが、聴覚障害者は手話通訳や要約筆記といった情報保障者のサポートを必要とします。視覚的に情報を捉える際に必要な機材を所有されているかどうかを尋ねました。

      ◎用語説明
       P J (プロジェクター)
       S C (スクリーン)
       Free-Wi-Fi (フリー・ワイファイ) 

E V(エレベーター)

  • エレベーターが緊急停止した場合、聴覚障害者は情報から取り残されてしまいます。
    非常ボタンは、外部と音声のみでのやりとりであり、音声を発することが困難な聴覚・言語障害者は状況を説明することができません。聴覚・言語障害者のための配慮や工夫があるかどうかを尋ねました。

非常設備

  • 非常ベルが鳴っても、聴覚障害者には気づけません。トイレや居室などに入っていたら尚更です。また、初めて利用する場所では、声による誘導だけでは、どこに逃げたらいいのかもわかりません。聴覚・言語障害者のための配慮や工夫があるかどうかを尋ねました。

「その他」

  • 上記以外にも、いろんな配慮や工夫をしておられる施設があります。
    映像にや日本語字幕付与をされているかなども、尋ねています。